
1. 『葬送のフリーレン』を読んで、心が震えた
『葬送のフリーレン』というコミックをご存知ですか?
フリーレンは、感情の起伏が少なく、淡々と世界を旅するエルフ。
周りが感動しても、悲しんでも、どこか冷静で、感情を表に出しません。
でも、彼女は「人との出会い」を通じて少しずつ変わっていきます。
特に、一緒に旅をした勇者ヒンメルという存在が、彼女にとって大きな転機となりました。
それはまさに、僕が宇和島にUターンしてから経験したことと重なります。
無表情で感情を表に出さなかったフリーレンが、人との関わりを通じて変わっていく──その姿が、当時の自分と重なりました。
2. 「心がない」と言われていた過去
昔から、周りに「心がない」と言われることがありました。
• 何かに熱中することはあっても、それを表に出さない
• 何かが嬉しくても、言葉や表情に出すことがほとんどない
• 悲しいことがあっても、淡々と受け止めるだけ
自分では「これが普通」と思っていましたが、
周りの人が「楽しい!」と笑ったり、「悔しい!」と涙を流したりする姿を見ても、どこか遠くから眺めているような感覚がありました。
それが悪いことだとは思っていませんでしたが、どこかで「自分は人と違うのかもしれない」と感じることもありました。
3. 宇和島での出会いが、僕を変えた
フリーレンが勇者ヒンメルとの出会いで変わっていったように、
僕も 「人との出会い」 を通じて少しずつ変わっていきました。
コワーキングスペースの仲間との出会い
宇和島にUターンしたとき、正直地元にそこまで魅力的な人がいるとは思っていませんでした。
でも、たまたま市内のコワーキングスペースのメンバーになったことで、少しずつ世界が広がっていきました。
そこには、さまざまな境遇の人がいました。
起業した人、移住してきた人、フリーランスで自由に働く人、何か新しいことを始めようとしている人。
みんな、それぞれ違う人生を歩んでいるのに、「今、宇和島で生きている」という共通点でつながっていました。
ここで「さまざまな価値観や境遇を持つ人たち」と深く関わることになり、
「宇和島には、こんなに魅力的で面白い人たちがいるんだ」と気づきました。
4. 人と関わることで生まれた「感情」
コワーキングスペースのメンバーと交流する中で、
「仲間と一緒に何かをすることの楽しさ」を知ったように思います。
あるとき、「有志の仲間で農業をやってみよう」 という話になりました。
失われていく段々畑を守るプロジェクト
宇和島には、かつて段々畑が広がっていました。
でも、今は後継者不足で、使われなくなった畑がどんどん増えてきています。
「それなら、僕たちでやってみよう」と、仲間と一緒に畑を借りました。
これはただの農業体験ではなく、宇和島の文化と伝統を未来に残す活動でした。
実際にやってみると、農業は想像以上に厳しく、
天候に左右され、イノシシに畑を荒らされ、予測不可能なトラブルが次々と起こりました。
頭ではわかっているつもりでも、実際に自然の厳しさを身をもって知れたことは大きな経験となりました。
そして、苦労の末、美味しいじゃがいもを収穫できたとき、
これまで感じたことのない「達成感」がありました。
その瞬間、心の底から 「嬉しい」 と思えたのです。
5. フリーレンと僕が変わった理由
フリーレンは、勇者ヒンメルたちとの出会いによって、
少しずつ「人間らしく」なっていきました。
僕も、宇和島で多種多様な価値観の仲間と出会い、
彼らと一緒に活動することで、少しずつ変わっていきました。
• 人との交流を、「楽しい」と感じられるようになった
• 仲間と一緒に何かを成し遂げる喜びを知った
• 感情を表に出すことが、意外と心地よいことだと気づいた
最初はぎこちなかったですが、少しずつフリーレンのように「人間らしく」なっていった気がします。
6. もし、昔の僕のように感じている人がいたら
この記事を読んで、
「自分もあまり感情を表に出さないタイプかもしれない」
「人と関わるのが苦手だ」
と思った方がいたら、伝えたいことがあります。
「感情がない」のではなく、まだ感情を知らないだけかもしれません。
フリーレンがヒンメルたちと出会い、変わっていったように、
僕も宇和島での出会いを通じて変わることができました。
環境を変えることで、新しい自分が見えてくることもあります。
もし、「今の自分を変えたい」と思うことがあれば、
新しい出会いや環境を求めてみるのも、一つの方法かもしれません。
僕自身、そうやって少しずつ変わってきました。
まとめ
✔ フリーレンの「人との出会いで変わる姿」に心から共感した
✔ 昔の僕も感情の変化が少なく、周りから「心がない」と言われていた
✔ 宇和島にUターンして、さまざまな人と出会ったことが転機になった
✔ 仲間と一緒に農業を始め、達成感を感じ、「嬉しい」という感情を知った
✔ 感情がないわけではなく、ただ「まだ知らない感情」があるだけかもしれない
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
もし少しでも共感する部分があったり、話してみたいと思うことがあれば、気軽にメッセージをいただけると嬉しいです。
僕自身も、現在進行形で変わっている途中です。
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